車中泊用 自作クーラー ラジエーター式クーラーの作成 その9 テスト編

ラジエター式クーラーを作ってからかなり経ってますが、前回のテストから、反省してラジエターを小さいものに変更して再テストしてみました。

前回の記事↓

仕様

今回の仕様はラジエターとファンを小さくしたことです。

物は以下になります。

1.ラジエター

前回12cm角のファンを3個付けられるラジエターでしたが、今回選択したラジエターは8cm角のファンが1個取り付けられるものを選択しました。

2.ファン

ファンは静音、USB接続、回転速度がH,M,Lと多段式になるものを選択しました。

なので、ラジエターの能力的には、以前のものの約1/5程度の能力しかないものになりました。

氷の準備

板氷を6kg

今回買って来た氷ですが、板状の氷が安かったので、それを6kg買いました。

1つ、188円x3=564x1.08(税)=609円でした。

実はコンビニ(ローソン)で氷を買おうと思って行ったら、1kg=550円!!!!と恐ろしく高額だったので、急遽、近所のスーパー(ベルク)へ行って買って来ましたよ。

なんで、あんなに高いのか知りませんが、コンビニで氷はこの先買えませんねぇ。

見ての通り、板氷だと目一杯で蓋が閉まらんことになりそうでしたが、1枚下に敷いて、残りを斜めに立て掛けて、なんとか蓋が出来ました。

次回は板氷は止めて、ブロックにした方が良いかなぁ。と反省です。

テスト方法

で、実地テストですが、テストは実際にフリードスパイクハイブリッドでテストしました。

但し、人間は車で車中泊はしません。

温度計測のみです。

ちょっと車中泊できる温度ではないもので。

計測方法ですが、この所やりこんでいるESP32を利用して測定しました。

ESP32は便利ですね。

車中にESP32を置いて、USBを繋げるだけでWIFIを介してデータが飛ばせます。

プログラミングが必要ですが。。

それをサーバーから読み取りに行くようにプログラミングしました。

測定データは、外気温、車内温度、ラジエターの出口部分での温度と湿度です。

ラジエター前にて温度と湿度をESP32にて測定

車内では、USB扇風機2個も空気を循環させるために回しています。

配線とかがお見苦しいですが、左がUSB扇風機、見えないですがもう一つ回ってます。

車内温度は自分達が寝る場合の頭の位置ぐらいの所(フルフラット時)に設置しましたよ。

消費電力は21wでした。

消費電力は21w

これなら朝まで計測できそうだなぁ。といことで18時より30分間隔で計測開始です。

結果と考察

で、その結果です。

左上から順に、オレンジ線はラジエター出口部分の湿度、黄色線が車内温度、灰色が外気温、青線がラジエター出口温度です。

詳細はエクセルデータをダウンロードできるようにしましたので、興味がありましたら参考にダウンロードしてください。↓

エクセルデータのダウンロード

途中、オレンジ線の湿度が9%上がってますね。これ、テフロンの配管が結露して湿度が上がっていることを示しているのだと思います。

なので、18時から22時までの4時間は氷があった、もしくは結露するほどの温度だったのだろうと思います。

湿度に関しては、結露しなくなると急激に下がるので、気になるほど湿度が上昇とはならなかったので、目論見通りだと思います。

しかし、6kgの氷を4時間で消費ですかぁ。

結構、頑張ったというべきなのか、早いというべきか。

個人的には前回、4kgの氷を2時間で消費したので、まずまずではないかなと思います。

今回の目論見は、「ラジエターを小さくして氷の寿命を延ばしたい」という所でしたので、その意味では寿命が延びていると思います。

車内温度は18時44.9℃からのスタートで、

30分後   42.02℃、

1時間後  39.29℃、

1時間半後 37.16℃、

2時間後  35.5℃、

と進み22時には31℃ですから、

結果、2時間で-10℃で、4時間で-14℃となった訳です。

個人的には結構な冷房能力ではないかなぁ。と思っています。

22時から氷が解けたとはいえ、水が冷たいままなのでか、外気温よりは低くなっているので、冷房能力がまずまずあって、惰性で冷房しているようですね。

測定してから思ったのは、実際には、車内温度って、人が乗っているので、ずっとエアコンが効いた状態からのスタートになるはずです。

(人が車に乗って移動しているので、夏場はエアコンが効いており、今回みたいに車内が45℃とかでスタートしないだろうということです。)

なので、本来はもっと冷房能力があるのではないかな?と思います。

その時には、ファンの速度やポンプのON、OFFを変えたりして対応すれば、もっと氷が長持ちするように思えます。

なので、リレーでポンプとファンを制御するのも良いかもしれません。

例えば、25℃を下回ったら、ポンプとファンのスイッチをOFF、27℃を超えたらスイッチをONする自動制御とか。

ポンプが回らなければ、氷はもっと持つと思います。

しかし、外気温がすごいなぁ。と思って考えると、これ家のエアコンの室外機の影響を受けているのだなぁ。。と思います。

なので、上がったり下がったりしている様子ですね。なので、外気温は参考値と思って貰う方が良いようです。

今後に向けて

ということで、次回からは実際に車中泊にて使って見ることにします。

ペルチェはどうするんだ?と思われるかもしれませんが、ペルチェは装備が半端なくて、ちょっと、あの段取りを車中泊で行うのは現実的ではないかもしれないなぁ。。と二の足を踏んでおります。

なので、私からすると設置が楽なこちらのラジエター式が有効ならばこちらを利用したいと思っています。

やっぱり安いし簡単ですしね。

結露対策もした方が良いのかなぁ。。とか。

実地テストはどこか標高の高めなところでやりたいなぁ。。とか。

夏の車中泊は厳しいですからねぇ。。

夜間25℃を下回る所が良いですねぇ。。(それだとテストにならないか。)

追記 車中泊実施テスト

2022/08/06にて実施テストを行ってみました。

場所は新潟県の道の駅能生です。

20時頃現地到着して、スタートです。

車で表示されている外気温は30℃スタートでした。

思いっきり熱帯夜ですね。

あんまり風も無かったので、エアコン無しでは厳しい感じの夜だと思います。

氷は1.7kgx2と1kgで合計4.4kgです。

道の駅能生でテストしたのは、ここコンビニがあるので、「夜中に氷が足りなくなったら、追加できるかな。」というのがあったりして、保険を掛けたつもりです。

で、結果ですが、なんとか途中で氷を買わずに普通に寝れました。

途中、少し、暑いかなぁ。という感じではありましたが、ギリギリ快適に寝ることが出来た感じです。

具体的には「う~ん、寝苦しい」ということは無く、快適と不快の狭間の中間点の若干快適寄りと言う感じでしょうか。

伝わらないニュアンスですね。ww

え~、寝汗をかくことはなかったです。

嫁は「快適でした~。」とのコメントです。

まぁ、窓を閉め切って寝ていて、寝汗をかかないのだから、優秀といえば優秀でしょうか。

性能的には「冷えてる?のかな?」という感じではあります。

人間二人の熱をギリギリカバーしているのかな?という感じでしょうか。

反省点は、「出力がちょっと弱いなぁ。」ということと、「ホースの結露をどうするかな?」でしょうか。

出力は今使用している8cm角のラジエターとファンをもう一つ購入してみようかなと思います。

最初に買った12cm角3連ファンだとパワーが大き過ぎ、氷の消費が激しい感じなので。

結露対策はホースにスポンジ状のものを巻くようにしたいと思います。

あと、今回、失敗していたな。と思ったのは、ラジエターに取り付けたファンの向きでした。

ファンを取り付けた方向が逆でした。

というのは、途中、オヤ?ラジエターのフィンの所も結露しているなぁ。と気が付いたからです。

ファンの風向きをラジエターに向けて当てないと、結露してしまいますよね。

取付が逆でした。

それも冷え感に関わっているのかもしれません。

と、以上を次回の対策にしたいと思います。

あぁ、あと、温度測定をロギングできるようにしておきたいですね。

今回は測定器具は何も無かったので、データでは無く感覚でしたので。

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