記事は2019年5月12日に書いています。
夏の車中泊は熱くて非常にツライものがあり、今まで夏は東北に行くのがウチの定番だったのですが、東北でも熱い夜はありますよね。。
経験からすると青森まで行くと、どこでも車中泊していて寝苦しいことは無かったです。
秋田・岩手から南下すると無風のときはの車中泊は寝苦しいことが多かったです。
で、かねてから熱帯夜用(夏用)に車中泊専用のクーラーが欲しいなぁ。と思ってました。
「自作クーラー」で調べると沢山出てきますが、大体、安さを起点にしたもので、氷に風を当てて冷やす感じのものです。
いわゆる冷風扇といえば良いのでしょうかね。
「あれって、湿気、物凄くないかな?」と疑問に思います。
Youtubeなんかで試しているのがありますが、やっぱり湿気がグングン上がって行ってましたよね。
温度は下がっているのは分かりますが、湿気が多くなるのも、寝苦しさに繋がると思うのです。
なので、湿気を抑えつつ、温度を冷やすために、ラジエター式のエアコンを作成しました。
要するにクーラーボックスに氷と水を入れて、ポンプで水を回してラジエターに風を当てて空気を冷やします。
冷水は密閉されたクーラーボックスとパイプ、ラジエターと回って行くので、従来の自作クーラーとは比較にならないほど湿気は発生しないと思います。
分かりやすく書くと、買ったことは無いですが、「ポータブルクーラー冷え〇Ⅱ」の説明を読む限り同じ原理で動いているように思います。
まぁ、私の作成したものは個人で作成しているので、完成度は比べるほどではないです。
要するに自己満足のレベルです。
とはいえ、後進の方の為にも作成方法を残しておこうと思います。
まず、部品です。
1.クーラーボックス 1個
コールマン クーラー エクスカーションクーラー/16QT
選んだポイントは、
自分の場合は「高さが300mm以下」のもので最大のものという制限のためにこれを選んでいます。
大きければ氷をいっぱい入れられますので、制限が無ければ大きいほうが良いと思います。
余っている人はそれを利用するのが一番いいと思います。
2.ラジエター 1個
選んだポイントは、
パソコン用のラジエターが良いです。ファンが取付けしやすい為です。
大きさはどれだけ冷えるか分からないので一番大きいものにしました。
幅360mmのタイプで120mmファンを3個付けられるのが最大でしたのでこれを選択。
ファンの回転速度との兼ね合いですので、冷えすぎればファンの速度を落とせばいいわけです。
「冷えが足りなければ、ラジエターをもう一つ、直列繋ぎで足せば良いのですよね。」
なので、拡張性からするとこういった自作のほうが自分に合ったものを作れるように思います。
3.ポンプ 水中ポンプ 100v 1個
選んだポイントは、(ポンプとファンはこのシステムのポイントです。)
1.静かなこと→口コミで静かそうな口コミが多い
2.省エネであること→消費電力が10wなので、合格です。
3.壊れても安いこと→1,699円と安い
4.吐出量が多いこと→水を吐き出す力が多い。と言うことは水の回転が速いので、冷えた水がどんどん回る。なので冷える。
クーラーボックスの中で動作するとはいえ、夜間、静かなのがいいと思いこれにしました。
4.ファン 3個
選んだポイントは、(ポンプとファンはこのシステムのポイントです。)
1).USB入力
要するに5v入力なので、省エネですよね。
そしてモバイルバッテリーやポータブルバッテリーで稼働できるってことです。
2).静かなタイプ
夜間、寝るときは静かな方が良いですよね。なので、この静音タイプをおススメします。
3).回転速度が調整できる
まだ、わかりませんが、冷えすぎの時は風量が調整できると良いと思いこれにしました。
(現時点だと、もっと回転速度が上がる方が良いのかなぁ?とも思いますが、テスト次第です。)
4).最大回転数
できるだけ回転数の上がるタイプが良いと思います。これは1500rpmのものです。
12v電源のものだったら、2500rpmのものがありましたが、消費電力との兼ね合いでこれにしました。
5.ホース太いほう 1本
ポンプとつなぐためのホースです。
上記のポンプだとこの径もしくはさらに太い径のホースが必要です。
6.ホース細いほう 1本
ラジエターとつなぐホースです。
ポンプとラジエターで径が違うので途中、径違いを繋ぐジョイントが必要です。
これは2mなので、長いほうがいろんな位置に置くことができて便利だと思います。
7.継手 1個
ポンプのホースとラジエターのホースで径が違うので、途中でこれを使用します。
8.クーラーボックスに穴を開けるツール 1セット
これの使うコツは、
「パイプが真っ赤になるまで赤くしてから突き立てると「スルッ」と穴が開きます。」
力は要りませんよ。
一つ穴を開けると開けたクーラーボックスのプラスチックが穴あけパイプに詰まるので、マイナスドライバーなどでほじってから再度二つ目の穴を空けるといいと思います。
9.ホースクリップ 最低1個必要で安全を考えると3個ですかね。1個は継手を購入したときのものを1個利用します。
ラジエターのパイプ径がちょっと小さいので、クリップが無いと水漏れをするかもしれません。
自分は水漏れ対策のため、保険の意味で一つのホースに2ケ付けました。
上の継手に一個付いてくるので、自分的には3個必要でした。
部品は以上です。
2019年5月現在ですと、以上の部品代で¥15,252ですね。
冷〇蔵を買うよりは2万以上お得です。
ホント、これ商売の邪魔してるよなぁ。。ホント、すいません。。
製作過程を次に書いておきます。というか、完成写真の羅列です。
途中写真は楽しくて忘れました。すいません。
製作時間は2~3時間で済むのではないでしょうか?
1)クーラーボックスの加工
1.クーラーボックスに穴を開ける。(上記8のツールにて)
コツは書きましたが、真っ赤になるまでコンロであぶってから真っすぐ突き立てましょう。それだけです。
芯となるポイントをあらかじめマークしておくと良いと思います。
できるだけクーラーボックスの上部分に穴あけをすると良いと思います。
(上蓋の部分に開けるのもアリですが、自分の場合横に開けるしか選択がないもので)
クーラーボックスに氷と水を入れるわけですが、そのときできるだけ多く入れられたほうが長持ちするわけなので、その際に水漏れするリスクが無いほうが良いですよね。
なので、蓋もしくは側面のなるべく上部分に穴を開ける
2.ゴム栓を差し込む
先ほど開けた穴に付属のゴム栓を差し込みます。
自分はゴム栓の蓋が付く方を外側にして差し込みました。
(差し込むとき硬い部分が外側から内側へ差し込むってことです。)
ゴム栓の段差(抜け止めの部分、鍔、つばの部分)の部分を内側に出す(差し込み側から反対に出す)とき(あとちょっとで外に段差部分が出る所まできたら)に、下加減に引っ張ると段差が出てきやすいです。(うまく表現できないですが。)
3.内側から細いほうのホースを通します。
ホースはあらかじめ適当な長さにて2本にしてください。
蓋のある栓ではない内側からからホースを通します。
その時、油分のあるクリームとかをホースに塗るとかなりスムーズに通ります。
もしくは上記のシリコンホースだと折りたためるので、そうしてから差し込むと楽です。
4.クーラーボックスの厚みに寄りますが、ゴム栓の抜け止めの長さが余る(遊ぶ)ので、結束バンドなどで絞めて内側の抜け止めをピッタリ張り付くようにします。
黄色部分がピッタリ張り付くようにしないと水漏れします。
(ここより下に水を入れるようにすればピッタリしてなくても水漏れしないですけど。)
赤いのがポンプのホースとラジエターのホースで径が違うので繋いだ所です。
水中ポンプは、クーラーボックスの中で運動というか活躍するので、クーラーボックス自体で音が遮断されるのも良いポイントです。
5.水中ポンプの電源ケーブルの逃げを作成
水中ポンプが電源100vのポンプの為、電源のケーブルをある程度任意の場所を削って逃がしてやらないと、蓋の密閉度が緩くなりますので、逃げを作りましょう。
一番薄い所が蓋を開ける所だったので、そこをヤスリなどで削って若干ハマりやすくしておきました。
完全に削って、グルーガンやコーキングなどで線を固定しようかと思ったのですが、水を入れたり捨てたりする際にポンプが固定されてしまうと邪魔だなぁ。と思い100vの線ははめ込むだけにしておきました。(まぁ、実用前なので、そこはあとで考えましょう。)
クーラーボックスの加工は以上です。時間で20分程度でしょうか。削る道具次第ですかね。
2)ラジエターの準備
1.ラジエターにファンを取り付ける
下の写真のようにファンには風向き(下の写真だと→右方向は風向き、↑上方向はファンの回転方向)がありますので、風の方向をラジエターに向けて取り付けましょう。
ラジエターに向けて風を通すようにしましょう。
逆だと弱いと思います。
車だとラジエターの後ろについていますが、車は動いているので、風を受けてファンで後向きに風を拡散している動作です。
この自作クーラーの場合、車と違い動かないので、ラジエターに風を当てる方が効率的だと思います。
回転数が高いものでないと、ラジエター越しに風を通して自分達に風が届くかどうかがポイントです。
今回は1500rpmのものを3個付けたので、まずまず良さそうです。
ホース横の赤の矢印はラジエターの空気抜きの為に穴があります。
なので、4mmのネジで蓋してくださいね。
これはおそらく空気抜きの穴ですが、必要ないと思いますので、蓋しましょう。
回転数が高いほうが涼しくなるのですが、バッテリーの容量との兼ね合いです。
先にも書きましたが、静かで省エネが良いので、足りなければラジエターを追加すればよいと思います。
ラジエターに付属するネジでファンは取り付けられます。
フィンガーガードが両面についてきますので、片側は必要ないので取り外しましょう。
余ったフィンガードが邪魔になるなら、ラジエターの反対側に取り付けましょう。
ラジエターを保護することになり、ふいに何かにぶつけた時にラジエターを守り水漏れを防ぎますよね。
ファンが取り付け終わったら、適当に結束バンドなどでファンのケーブルを束ねておくと良いと思います。
3)クーラーボックスとラジエターを繋ぐ
1.ホースをラジエターにつなぐ
もしここに出ている部品でそろえた時は少しラジエター部分の径が緩いのでホースクリップが必須です。
必ず取り付けてください。
クリップは締まればどのような物でもOKです。
クーラーボックスとラジエターが長めであれば置き場所も自由だと思います。
但しホースに結露する可能性がありますので注意してください。
その際はホースにタオルなどを巻いてゴムバンドなどで留めると良いと思います。
(ホースが細いので市販のものがなかなか無いように思います。)
2時間程度あれば作成できると思います。
特に難しい所は無く簡単ですので、お気軽にトライしてみてください。
以上、完成しましたので、氷と水を入れてテストしてみました。
写真忘れましたが、5月12日の昼間のテストではファンからの風も届きますし、結構冷える感じです。
これから、何度か実地テストをしていきますので、その際には必ずまた報告しますので、飽きずに見守ってください。
以上、車中泊用ラジエター式クーラーのおススメでした。
最後に、こういった自作で作成するものですので、この記事を読んで自作されても、感電や水漏れなどは当方の責任に無い旨をご理解ください。
この記事には続きの実際のテスト編がありますので、続きを読むときは下の記事をクリックしてください。
(なんだかんだで最新式のタイプは仕様がかなり変わってしまいましたので、最後までお付き合いして貰えると幸いです。)
もしくは、トップにあるカテゴリーから一番左にある「車とバイク」→「車中泊」→「車中泊用自作クーラー」でもOKです。