さて、楽しく明るいご年配の夫婦の方とも別れ、爪切不動尊へ向かいます。
爪切不動尊に車を置いて、徒歩で登ります。
特に案内が無いのですが、グーグルマップでも見ながら行けば、のんびり登って行っても、片道30分あれば十分登頂できると思います。
途中、ちょっと寂しげな感じのところがあったりしますが、普段、山城に登っている我々夫婦なので、それに比べれば、全然、道も緩やかな登り道で歩きやすく、特に問題となるような所はありませんでした。
展望台の所まで、登りました。
登るとこんな「顔ハメ」がありましたよ。
こういった「顔ハメ」のパネルに顔をハメて撮るのを、嫁が大好きであれば必ず写真を撮って。といいます。
物好きだよなぁ。と思いながらも、しっかりと撮ってあげてますが。。。
展望台がありますので、登って見ましょう。
360度遮るものがありません。なかなかの絶景ですよ。素晴らしいです。
展望台にいると、丁度、登って来られた地元の方が挨拶してくれます。
こちらも挨拶を返しますと、「今日は富士山は見えますか?」と声を掛けられます。
「えっ、ここから富士山見えるんですか!!!?」
「えぇ。」
「ん~、あいにくと残念ながら、今日は見えないようです。」
「年に数回見えることがありますよ。私も滅多にはみれないですけど。www」
「どちらからお越しですか?」
「埼玉からです。」
「どうですか、ここは?」
「いいですね。絶景で素晴らしい所です。」
「そうですね。でも、自分が子供のころ(戦中)には、ここ眺めが良いので、
アメリカのB29や戦闘機の見張り台になっていて、飛んで来たら警報を出す場所だったんですよ。」
「えぇ~。ホントですか。それは凄いですね。」
「アメリカの戦闘機がここに機銃掃射をしたりとか、あったんですよ。」
「うわ~。」
「あとね、あそこ、あの湾の所で、その当時は、ワカメの養殖をしていたんだけど。
自分の兄が高校生で、そのワカメの養殖をしてるところで海に飛び込んだりして遊んでたら、
アメリカの戦闘機が飛んできて機銃掃射を受けたけど、ギリギリかすめて行った。
なんてこともあったりしたんだよね。」
「お兄さんはご無事だったわけですね。」
「うん。運が良かったんだろうね。」
「しかし、ひどいもんですよね。人をなんだと思ってるのか。」
「全くだよね。でもあの当時はそれが普通だったんだろうからねぇ。」
「でも、今はホント平和で良い時代だね。wwwww」
「はい、そうですね。」
「じゃ、楽しんで行ってください。」
「ありがとうございます。」
そうして地元の方と別れました。
今はただ眺めの良い場所だけど、知らなかった。まさか、そういったことがあったとは。
でも、あちこちでそういった被害が多かったんだろうなぁ。と思います。
今はこうして静かで景色が良い所も、あの人にとってはそれが一番の思い出なのでしょう。
今、こうして平和で過ごせることを築いて来た人生の先輩たちに感謝。
そして自分たちもまた。