古都奈良を巡る秋の車中泊旅 二日目 春日大社

東大寺から春日大社へ向かいます。

奈良公園を自転車で走っていると、空が綺麗でしたので、一枚写真撮りました。この日はホントいい天気です。

奈良市役所で借りた電動アシスト自転車で行くので、全然、楽チンです。

奈良市役所から奈良公園方面は緩やかに登っているので、電動アシスト自転車のありがたみを感じますね。

二ノ鳥居

電動アシスト自転車にまともに乗ったのは、この時が初めてでしたので、余計に楽しいです。

スタートダッシュのクイックさに、アシストされていることを良く感じますよね。

表参道

街歩きするときは、電動アシスト自転車があると、便利なんでしょうね。ちょっと欲しくなりました。

10分程、自転車を漕いでいると、春日大社に着きました。

自転車は春日大社 車舎のそばに駐輪場がありますので、そこに停めて歩いて行きます。

ここから少し登って行きますが、さほどキツイ登りでは無いです。

鹿はホント多いですね。どれだけいるのでしょうかね。

気になったので、調べてみると、2019年夏の時点で1,388頭で過去最多とのこと。

結構、やっぱりいますねぇ。

鹿ちゃん、こんなところに入って寛いでます。↑

「なんか問題でも?」と言われてる感じですね。

春日大社ですが、どうしても来てみたかった所でもあります。

奈良・平城京遷都の折り、春日大社は藤原氏の氏神である武甕槌命(常陸国鹿島の神)と経津主命(下総国香取の神)が祀られています。

御神木の本社大杉

もちろん、それだけではなく天児屋根命 (河内国平岡の神)や比売神(河内国平岡の神)も祀られていますし、末社に至っては、ちょっと端折らせて頂きますね。

林檎の樹、林檎の結実した量でその年の豊作を占ったと言われます。

何が言いたいかと言うと、自分が特に好きな神社の香取神宮と鹿島神宮の神様だということです。

年に1~2回ほど、必ず訪れてるので興味深々です。

元々、鹿島神宮と香取神宮は物部氏の氏神様としての神社です。

この当時、神宮と称される所は、伊勢神宮、香取神宮、鹿島神宮の三ヶ所しかなく、当時から非常に格式の高い神社だったのです。

釣り灯篭が並びます。

しかし、大化の改新によって物部氏は勢いを失ってしまい(要は失脚させられた。)、それまで主だった神社を持っていなかった藤原氏(中臣氏)に香取神宮と鹿島神宮を奪われてしまった。

雄鹿の凛々しいデザインですね。

そして、日々、奈良にて祀る為にここ春日大社を藤原氏によって建立された。

こちらは小鹿かな。可愛らしい感じです。

という経緯があります。

こちらは親子ですね。細工が凝っていますね。凄い。

その当時は強大な権力を持つ藤原氏の力を背景にすることによって、現在でも宮中の四方拝で遥拝される。という格式の神社になったのだろうと思います。

四方拝については↓

こちらも細工が細かくて素晴らしいです。

こうやってちょっと調べて見ても、藤原氏の力の強さが、未だに残っていると感じるのですから、当時は凄かったのでしょうね。

さて、拝観ルートを順に巡ってようやく来たかった所にやって参りました。

春日大社の御神体は御蓋山になり、そちらに上記の神様を遷して祀っているので、ここで遥拝します。

ちょっと、珍しいですが、宇佐神宮もこういった形をとってました。

山そのものが神様の場合はこういった形式が多いようですね。

御蓋山浮雲峰遥拝所

大きい神社だと、どこかに凄くパワーを感じる所があるのですが、ここだけちょっと違った雰囲気でした。

おそらく、山頂の御神体へ行くと、もっと強いパワーなのではないかと思います。

ただ、ここからだと人が多すぎて、ちょっと良く分からない感じですね。

ちょっと面白いものを見つけました。

釣り灯篭ですが、奉納者の方が、有名な方でした。

宇喜多秀家公奉納釣り灯篭
直江兼続公奉納釣り灯篭
藤堂高虎公奉納釣り灯篭
徳川綱吉公奉納釣り灯篭

宇喜多秀家公、直江兼続公、藤堂高虎公、徳川綱吉公の釣り灯篭が並んでました。

よくもまぁ、400年も前の物が残っていましたね。

御神木の本社大杉、別な角度から

こういった所が、古い由緒ある神社だと残されていることがあるので、神社などを巡るのは楽しい所です。

素晴らしいですね。

ホント、釣り灯篭が名物とはいえ、たくさんあります。

三千ぐらいあるらしいので、とても見切れるほどのものではないですね。

どれも凝った造りで、文化的な価値もあるのでしょうね。

春日大社でおススメはここでしょうかね。

萬灯篭再現、藤浪之屋、下の写真の所です。綺麗ですよね。

幕で仕切られているので、中に入ってすぐはちょっと見難いですが、目が慣れて来ると素晴らしい光景が広がります。

奥行きがあるように見えるのは、鏡を利用して反射させているために、幾千幾万もの釣り灯篭が見えるようにしているためです。

萬灯篭再現、藤浪之屋

昔の人のアイデアもすばらしいことですねぇ。

ところで、釣り灯篭ですが、一体どのくらいの費用が掛かるのでしょうか。

なんと、200万円くらい掛かるようです。

なにしろ、美術的な工芸品でもありますしね。完全に受注生産だろうし。

そして石燈篭は250万円とか。ちょっと手が出ませんねぇ。

宝くじでも当たったら、考えましょう。

春日大社

春日大社は最後帰り際のこのアングルが一番いい感じなのではないでしょうかね。

もちろん、御朱印も頂きました。