骨盤骨折をした話を書いておきたいと思います。
2020/10/31のこと。
群馬県安中市の地蔵峠でバイクによる転倒事故で、下のグーグルマップの地図上方向(倉渕)から下方向(松井田)へ向かってポイント下最初のヘアピンカーブで後タイヤが滑り、10m程滑走(ドリフト)し、その後、グリップが回復して(ハイサイドにて)転倒しました。
恐らくバイクの上を地上約1.5m~2m位の所を飛び、道路上に叩きつけられました。
左カーブから飛ばされて、体右側の側面を全体的に叩きつけられましたが、全身バイク用ウェアだったので、打撲はあるものの擦傷は無く、痛かったのですが、さらに車に轢かれないようにするために、安全確保の為、自分と転がっているバイクを起こして、道路脇に寄せなくては。と思い、立ち上がります。
かなり立ち上がるのも痛かったのですが、なんとか立ち上がりましたが、右足が前に出ません。
「オヤ?おかしい?」となり、「強い衝撃で足が一時的に動かないのかな?」と思いながらいると、後から来た車の方が、止まってくれて「大丈夫ですか?」と言ってくれました。
「コケてしまって、今、足が動かないようでして、ちょっと様子見しています。」と答えると、「この場所電波届かないので、救急車呼びましょうか?」「あら、困りましたね。でも、大丈夫なような気もするんですが。」「そうですか?凄く顔色が悪くて、真っ白な顔してますよ。無理せず救急車を呼んだ方が良いと思いますけど。」と言ってくれました。
その時自分では意識しておらず、顔が真っ白と言われて、そういえば血の気が引いてる感じがするな。と思い、「他人にそこまで言われているのだから、多分、相当ヤバい感じなのかもしれないなぁ。」と考え直して。
「そうですか、では、大変申し訳ありませんが、救急車をお願いしてよろしいですか。」とお願いしました。
「はい、では、下の電波届くところまで行ったら、救急車を呼びますね。」と一旦立ち去る親切な方。
しかし、親切な方に助けられたなぁ。と思いながら。簡単に書いてますが、かなり良く自分の様子を観察してくれていたようで、冷静な方にダメ出しされて、仕方ないかと思い、お願いしました。
凄く感謝してます。自分もこう有りたいと思います。
待つ間、道の端に座って、頃合いを見ては痛いのを我慢して立って見てはみるが、やっぱり右足が前に出ません。
「ダメ、みたいだなぁ」とようやく自覚する自分。
普通は痛くて立つこともできないとか言うらしいですが、何故か自分は痛覚耐性が強いらしく、立ち上がって、片足で移動したりしてました。
そういえば、前回、左鎖骨骨折した時はそのままバイクで転けて、家に帰ってから車で医者に行くという、医者に言うと笑われる人間ですので。
たぶん、ドーパミンとか、アドレナリンとか、出まくって誤魔化してるんだろうなぁと思います。
救急車を待っている間、また、1台の車が止まってくれました。
おば様が3人位乗った車です。
「あら~、大丈夫?」「あ、今、救急車とか呼んで貰ってます。お気遣いありがとうございます。」「あ、お供の方がいるのね。じゃ、大丈夫かしら、所でお腹空いてる?おにぎりあるけど食べる?」
・・・さてなんて応えたら正解なんだろうかと思いながら、「お気遣いありがとうございます。ただ、さっき食べたばかりなもんで、あいにくとお腹は空いてません。」と丁重にお断り申し上げました。
「そう、じゃ、大丈夫かしらね。じゃ、頑張ってねー。」と立ち去るオバサマ達。
なんか微笑ましいですね。
ついさっきまで「あー、やっちゃたかー、大したこと無いといいんだけどなぁ。嫁ちゃんに迷惑掛けるなぁ。」なんて考えてた自分に明るいひと時を与えてくれたオバサマ達に感謝です。
そんなことしてる間に、まず先にパトカーが来てお巡りさんに、「移動出来ますか、ソコ危ないんで。」「無理みたいです、片足動きません。」「わかりました、じゃ、肩貸しますんで頑張りましょう。」
肩を預け安全な所へ移動してくれました。その辺はさすがですね。見習わないといけませんね。
で、救急車が来るまでの間に、免許証の提示や事故状況の説明をしました。
完全に説明する前に、救急車が到着しました。
担架に載せられて、住所氏名年齢などを聞かれ、それから、免許証と保険証の提示、すると、
「免許証と保険証は預かって病院へ提出しますかよろしいですか?」と、救急隊員の方
「はい、お願いします。」それから最初の病院まで、ずっと話しをしながら、移動しました。
救急車の隊員の方に腰打ったと言ったら、お?大丈夫?普通、相当ヤバいけど的なことを言われました。
あと、念の為に首にコルセットを巻いてくれるのですね。
一応、大事を見てくれて居るんだなと思い感謝しました。
救急隊員の方達にも助けられて感謝です。
ありがとうございます。
救急車の救急隊員の方に「駅の近い病院」と、「事故現場から近い病院」とどっちがいいですか?と聞かれましたので、帰りのことを考えて「駅に近い病院」をお願いしました。
まず救急車で搬送されたのは安中市の須藤病院さんでした。
病院に搬送されると、まず、服を脱がされて術着みたいな薄い服に着替えそしてCT検査です。
着替えの時に女性の看護師さんに「今日はバイクの人、二人目なのよ~。」と言われ、「でも、しっかりしてるから大丈夫そうね。天気いいから、仕方ないかなぁ。でも、気を付けてね~。一人で着替えることできる?」なんて言われながらもなんとか着替えて検査を受けました。
お医者さんはお医者さんで「どこ打ったの?意識は?大丈夫?」と聞かれたので、「右側面を飛んで打ち付けました。今痛いのは、右腰、右肘、右肩、首、右小指の第二関節が痛いです。意識はハッキリしてます。事故の記憶も覚えています。」と答えました。
「あ~、腰打ったんだって、腰打ってそれだけ元気な人も珍しいね~。内出血して無いといいんだけどね~。内出血してると輸血したりしないとだったりするから、大変なことになるんだけどね。見た所、内蔵も大丈夫そうだから、大事にはならないと思うけど。まぁ、CTスキャンして見ればすぐ分かるからねー。」
「お、なんか、かなりしっかりとした服というか、装備だね、いいね。バイク乗りはそうじゃないとな。」
なんてお褒めの言葉を頂いたりしながら、次に衝撃の言葉を言われる。
「腰かぁ。骨盤やってると長いからなぁ。今からだと正月は病院かもよ。」「え~~~、ホントですか~。」「うん、ホント。」「それはマズいなぁ。。。」
なんてやり取りをしてCT検査をして、結果は「あ~~、ダメだ。やっぱ骨盤を骨折しているわ。」「そうですか。じゃ、正月コースですか~。」「その覚悟はしておいた方がいいね~。普通は全治三か月だから。」「なんですと。そんなにですか~。」
と話していると、もう一方の先生も来て、何やら相談しています。
「でね、骨盤骨折の場合、骨盤にはかなり重要な内臓や大きい血管なんかが通っていてあなたの容態が急変したりすると、対応が厳しいからよそに転院してもらいます。」「はい、どちらでしょうか?」
「家、どこだっけ?」「埼玉北部です。」
「そっか、本庄総合とか深谷赤十字とか熊谷総合とかがいいのかな?」「そうですね。出来れば家から近い所がいいですけど。」
と、また、しばし先生方二人で相談。
「ん~、今、相談したんだけど、ちょっと救急車で本庄や深谷、熊谷へ向かうにしても時間が掛かり過ぎてしまうので、途中、容態が急変すると取り返しがつかないことになるといけないので、高崎総合医療センターでいいかな?」
「あ~。なるほど、そうですか。そういったことなら仕方ないです。先生の判断に従います。高崎でお願いします。」
と言うことで、再度、救急車を呼んで、また、救急車に乗り、今度は高崎総合医療センターへ向かいます。