SAP 在庫管理 MB51 使えないので、自分で余剰在庫を分かりやすくグラフに

まず、会社でSAPを使用していますが、ウチの会社はSAPのアドオンやカスタマイズが認められていない会社なので、SAPで色々と数字は追えますが、分かりにくいという状況なので、困ったら自分で分かるように作るしかないのですよね。

MB51のエクスポートデータ 細かい所は載せられないですが。。
MB51のエクスポートデータ 細かい所は載せられないですが。。

そんな中でも、このご時世ですから、在庫削減をしろなんて無責任な命令が下りてくるわけです。

いつ何時までにこれだけ削減してね~。と。

できるかいな。そんな額、そもそもアンタらどれだけ余剰在庫あるか分かってるのかいな?

良く分からないんだよなぁ。俺も。

SAPって数字は出るけど、そういうのを視覚で追えないんだよねぇ~。

というのが実務者である我々の言葉ですよね。

そもそも、入出庫のデータが非常に分かりにくいのですよね。

MB51というトランザクションを使いますが、これ、ただのログ(記録)なんですよね。

これを読んでいる、見ている方は、そのあたりのことは分かっているように思います。

そして、SAPで余剰在庫をみる方法なんて基本的に無いはずなんですよね。

なので、余剰在庫とかを分かるようにグラフに起こしてみました。


縦軸が在庫数、横軸が日付です。

こうすると一発で余剰在庫が分かりますよね。

要するにこのグラフの場合、縦軸の一番下が在庫0になるわけですが、それに近いことを示すのは3回のタイミングがあったことを示しています。

通常6個在庫しているものですが、底を打った(0になった)ことはなく、在庫1になったことが1回、在庫2になったことが2回あるわけです。

ここを捕まえられると、あとは設定数を見直しすれば良いだけですよね。

この場合だと設定数6個を2個減らして、最大在庫数を4個としても余力がありそうです。3個でも良いかもしれません。

あとは出庫してから、納品されるまでのリードタイムの問題ですので、そこは供給するサプライヤーさんで改善できるかどうかという問題だと思います。

ただ、出庫するタイミングの問題があります。

リアルタイムで出庫している場合はもっと減らせると思いますが、バッファ(一時的に出庫処理を貯めこんでから行う)してから処理している場合は、その処理を貯めているタイミングをもっとこまめに行えるとまた違ってくると思います。

ところで、このグラフ処理ですが、全部自動的にできるようにマクロで処理しています。

下の動画を参考にしてもらえると嬉しいです。

手順は以下のイメージです。

SAPのMB51からエクセルにインポートします。
     ↓
MS ACCESSでデータを取り込みます。
     ↓
データを一括で変換させるマクロ(MS ACCESSでVBA)を作ります。
     ↓
エクセルにマクロで出力をします。(動画はここだけの部分)

自分はただボタン押すだけで、エクセルのグラフまで作ってくれるようにマクロを組みました。

とはいえ、完成した品目ごとに分かれているエクセルのグラフを一つ一つ開いては、削減数を決めて、(Reorder Point(発注点)を)削減してますので、結構手間が掛かります。

点数が2000点くらいあるのですが、全部見直すのにひと月以上掛かりましたよ。

でも、その結果これで、なんと約700万の在庫削減が出来ました。

もちろん他の事業所にも展開してますので、相乗効果でン千万の削減に。。。

バカにならないですよね。

頑張りました俺。

褒めて欲しいです。ホント。

需要があるのか分かりませんので、マクロ等は公開してませんが、質問とかあれば、遠慮なくコメントから質問頂ければ返信致します。

ちょっと、返信遅いかもしれませんが。。