パノラマビューの蔵王山展望台に後ろ髪を引かれつつも先に進みます。
本日の目的地である恋路ヶ浜・伊良湖岬灯台に到着です。
「ここ伊良湖岬は、
あの「名も知らぬとおき島より、流れよる椰子の実ひとつ」
で知られる島崎藤村の「椰子の実」の詩の発祥の地とのことです。
謂れは、民俗学者の柳田國男がここで遊び、拾った椰子の実の話を一緒に来られなかった島崎藤村にしたところ、それから藤村が想像を逞しくして創作したのが「椰子の実」とされる。
やしの実博物館や椰子の実詩碑もある。
とのこと。
なお、後に椰子の実の詩が現実に起こりうるものなのかどうか、某テレビ局のバラエティ番組で検証してみたところ、南国から流れた椰子の実が、実際に漂着することがあるということが証明されているようです。」
知りませんでした。面白い話が隠れているものです。
柳田国男といえば、遠野物語ですねぇ。
これは凄く面白くておススメです。
この青空文庫の物は、無料なのでさらにおススメです。
ここ恋路ヶ浜もまた、素晴らしく綺麗なところです。
太平洋側には「日本の渚百選」、「日本の道100選」、「日本の音風景100選」、「日本の白砂青松100選」に選ばれた恋路ヶ浜という砂浜があります。
着いたのが夕方なので、綺麗な夕景を見れました。
渥美半島の名産は、以下が有名らしいです。
メロン
温暖な渥美半島は、日本屈指のメロン王国なんです。
出荷の最盛期は5月から七月上旬で、いろんなメロンの食べ比べもできるとのことです。
イチゴ
2月から3月はイチゴ狩りのシーズンですね。熟して甘くなったイチゴに出会えます。
菜の花
渥美半島では、いちごと同じ時期に菜の花も咲くのでお勧め時期です。
渥美の大アサリ
正式名称は、ウチムラサキ。かなり大きなあさりで近年、取りにくくなっているそうです。
え~と、それとここは、「恋人の聖地」でもありました。
「恋人の聖地」は眺めの良い所にあるので、どうしても自分の行きたい所と被るのですよね。
アラフィフの自分達には如何なものと思いますが、なぜか全国の「恋人の聖地」に訪れています。
まぁ、そして、およそ「恋人の聖地」は鐘が置いてあるわけですが、ここももれなくありましたので、遠慮なく鳴らさせて頂きました。
自分達の恒例なんで、仕方ないですね。ハイ。
ただ、ちょっと風が強かったですね。まぁ、海沿いなので仕方ないですよね。
しかし恋路ヶ浜というネーミングセンスがいいですよね。
恋路ヶ浜の由来は以下になるようです。
恋路ヶ浜という名前の由来昔、道ならぬ恋の為に、都を追われた高貴な男女がおりました。
女は恋路ヶ浜に、男は裏浜に、人目を避けてひっそりと住んでいました。
2人は逢うこともないまま病気になり、お互いの名前を呼びながら死んでいきました。
その女の心は女貝に、男の心はミル貝になったという 伝説が恋路ヶ浜の由来です。
ん~。悲しいお話ですね。
しかし、なぜ、都から追われたなら、一緒に住んでいないのか不思議ではあります。
上記の名前の由来で書いた恋の伝説があるので訪れる人は多いです。
周りのカップルは、 手を繋いだり、肩を抱き合ったりと全員が素直な気持ちになっています。
これも、伝説が関係しているのか謎につつまれています。
この浜辺から毎年、石垣島からプレートをつけた椰子の実を流してきました。
14年目の2001年8月3日に田原市(旧 渥美半島)の浜辺に椰子の実が 漂着しました。
漂着したことを記念として恋路ヶ浜に来た人々の願いが叶うように 「願いのかなう鍵」を横の駐車場に設置してあります。
「幸せになれますように」など愛のメッセージを書いて、 その願いを想いながら鍵をかけます。
恋路ヶ浜の名の歴史は古く江戸時代の1808年(文化5年)には和歌に『春さめにぬれてひろはんいらご崎 恋路ヶ浦の恋わすれ貝』などと歌われており、悲恋の話から名付けられたということ。
伊良湖岬灯台は絵になりますねぇ。
いいところです。
灯台の所で、自転車のロードバイクで旅する高校生位の子たちと、ちょっとお話しました。
いい子たちで、冬休みの旅行らしい話をしてました。
それじゃ、と別れたら、帰り道で出会ったので、追い抜き際に「頑張って~」声を掛けて、お別れしましたっけ。
良い思い出です。